亡霊プログラム

私はコーディングから開発管理まで端から端まで何でもやるソフト屋なんですが、そろそろコーディングは下の者たちに託し、隠退しようかと思っている今日この頃、製造現場で妙なな動きをしているマシンがあるから見てくれと社外工さんから話が来た。その人の話によると、どうやら、5年位前に作ってハードウェアの仕様の問題で欧州のなんかの審査にはとおらないとかいう理由で没になった仕様がまさに動作をしてる!
ヤツは将来使えるかもしれないという理由で確かにまだ私らの扱ってる商品のプログラムの中には存在するが、確かに5年前に私が封印したはず!今になって亡霊として動き出したのか?!あれやこれやで忙しい中、誰かに調査を頼んでもよかったんだけど、すっーごく興味が湧いて「いやこれはオレにまかせろ!このオレが倒す!」と宣言。きっちり他の仕事をかたづけ、敵と対面!
「うぁ〜!わかんねー!誰ダヨこんな器用なコード書いたのは〜?!」って数年前の自分はまったく他人ってやつだな。
結局、ある条件の組み合わせで亡霊が起動することがわかって、さくっと対処をしたんだけど、一人で「亡霊プログラムだ!」「捕まえて縛ったからもう大丈夫だ!」とそこらへんの人たちに話して盛り上がった一日だったヨ!下の者に今度亡霊を排除するように頼んでたら横からよからぬささやきが…「XXXで出荷先限定で使いたいってXXXが言ってるから残しといてー。」そんな限定仕様はやめてください…。亡霊、まだまだ命長らえてます。